令和7年6月8日(日)、午前9時より、白浜町立富田中学校体育館にて、地域の競技力向上支援事業の一環として、龍神植田塾主催によるバレーボールトレーニングを実施しました。
本事業は、和歌山県内のジュニア世代を対象に、全国レベルの指導者による直接指導の機会を提供することで、個人および地域全体の競技力の向上を図ることを目的としています。当日は、龍神植田塾の塾生9名のほか、県内各地から参加した小学生15名、中学生6名、合計30名の児童・生徒が参加しました。さらに、指導者として3名のトップクラスのコーチをお招きしました。
指導を担当したのは、元全日本男子代表監督である植田辰哉氏、元日本代表であり現在S-Vリーグ大阪マーベラス監督の酒井大祐氏、同チームコーチである井上裕介氏の3名です。いずれも長年にわたりトップレベルで活躍してきた経験と実績を持ち、子どもたちにとっては学び多き貴重な一日となりました。
トレーニングの内容は、基礎的な身体の動かし方を確認するセッションから始まり、ディグやトス、アタックなどの基本技術を一つひとつ丁寧に指導した後、それらを組み合わせた実戦的な複合トレーニングへと移行しました。特に、サーブ→レシーブ→アタックといった一連の流れをスムーズに繰り返す中で、プレー判断力や連携の大切さを実感できるよう設計されていました。
トレーニングの負荷は高く、参加者にはかなりの体力と集中力が求められましたが、子どもたちは最後まで真剣に取り組んでいました。経験年数や学年に応じて細やかな指導がなされ、一人ひとりの課題に即したフォローアップが行われたことで、全員が達成感を得られる内容となりました。
今回の取り組みは、単に技術の習得にとどまらず、自分の限界に挑戦することの重要性、仲間との連携、集中して練習に取り組む姿勢といった、競技を続ける上での基礎的なマインドセットの育成にもつながりました。また、異なる地域・年代の参加者が一緒に活動することで、良い刺激と相互成長の機会となった点も特筆すべき成果です。
このような一流指導者による集中的なトレーニングを通じて得た経験は、参加者自身の技術向上にとどまらず、それぞれの所属チームへの技術・意識の還元にもつながっていくと考えています。龍神植田塾では、今後も継続してこのような地域貢献型の事業を実施し、和歌山県全体のスポーツ振興、青少年の健全育成に取り組んでまいります。










